IoTとは

What is IoT

近年IoT(アイオーティー)という言葉を聞く機会が増えてきました。
しかしIoTの意味や、具体的な活用事例など、まだご存知でない方も多いと思います。
ここでは、IoTとは何か、IoTでどんなことが実現できるのかをわかりやすくご説明します。
合わせて身近な活用事例や、今後期待される新技術までご紹介していますので、是非ご覧ください。

IoTとは

Meaning

IoTの意味

IoTとは、「Internet of Things」の略称で”モノのインターネット”と訳されています。これまでインターネットに接続されていなかったモノが、インターネット経由でサーバーやクラウドと接続し、相互に情報交換をする仕組みのことをいいます。
IoTを活用することで、遠隔にあるモノを監視・操作・制御することが可能になることから、さまざまな業種で活用が進んでいます。今では私たちの生活の中でも身近なものとなり、スマートフォン、エアコン、照明、車など多くのものにIoTの仕組みが使われています。また使われるセンサーやデバイスといった機器の低価格化、通信インフラ、クラウドサービスの高性能化などが追い風になり、IoTの導入がより身近なものになってきています。

Structure

IoTの仕組み

次にIoTがどのような仕組みで成り立っているかご紹介します。
IoTの仕組みは5つの要素から成り立っています。

  • デバイス、センサー

    デバイス、センサー

    1つ目がデバイス、センサーといった「モノ」です。
    「モノ」は大きく2つに分かれており、デバイスとセンサーに分かれています。
    デバイスとは対象となるモノのことを指し、具体例を挙げると電化製品やスマートフォンなどになります。センサーはデバイスに組み込まれており、対象の状態をデータで取得することができます。

  • ゲートウェイ・ルーター

    ゲートウェイ・ルーター

    2つ目がゲートウェイ・ルーターです。
    通常「モノ」は直接ネットワークに接続できません。SIMを組み込んだゲートウェイ・ルーターなどを介することで、ネットワークへ接続できるようになります。

  • サーバー・クラウド

    サーバー・クラウド

    3つ目がサーバー・クラウドです。
    デバイス・センサーのデータを蓄積するのがサーバー・クラウドです。
    取得したデータはデジタル化されており、自動で記録し蓄積することができます。
    記録方法も様々な用途に応じて設定することが可能です。

    ※ obnizのクラウドサービスはデータの記録・蓄積は行いません。

  • ネットワーク

    ネットワーク

    4つ目がネットワークです。
    デバイス・センサーと、クラウドサーバーでデータを送受信するためにはネットワークが必要です。遠隔からスマートフォンなどで、ネットワーク越しに機器などを制御することが可能になります。

  • アプリケーション

    アプリケーション

    5つ目がアプリケーションです。
    デバイス・センサーのデータを効果的に利用するには、アプリケーションが必要です。
    また、蓄積したデータが「ビッグデータ」となる場合には、クラウドを使用しAIを活用して分析することも可能です。

Realize

IoTで実現できること

ではIoTの活用により、どのようなことが実現できるのでしょうか。既にさまざまな分野において、IoTを活用したソリューションが実現されています。ここではIoTで実現できることを4つに大別し、利用シーンとともに解説していきます。これらにより、人件費の削減、業務の効率化、安全性の向上など様々なメリットがあります。

データの収集・可視化

データの収集・可視化

IoTデバイスはセンサーやカメラなどの機能で、データを収集することができます。様々なデータを収集することが可能であり、音声、画像、温度や湿度などを収集できます。収集されたデータはクラウドサーバーへ蓄積され、分析された後にサービスの提供や現場の効率化に活用されています。
また、データを効果的に活用するには、分かりやすく認識できる必要があります。そのためデータをグラフや表など、見やすいビジュアルで可視化する事が重要です。収集したデータは、リアルタイムで可視化して活用することも可能です。これらにより異常事態の把握やトラブルの早期発見、顧客対応の向上など様々なメリットがあります。

遠隔監視/操作

遠隔監視/操作

IoTを用いると、遠隔にあるモノを監視、操作することも可能になります。これにより設備や製品の情報を遠隔で監視し、トラブル対応や現場の必要コストの削減など様々なメリットがあります。
また、工場などは暑熱環境や騒音環境など過酷な環境である場合も多く、従業員への負担が大きくなります。このような環境でも遠隔操作が可能になれば、従業員への負担やコストの削減を期待することができます。日常生活では、ドアやシャッターの開閉もスマートフォンで操作でき、自宅のエアコンや照明なども外出先から操作することも可能です。またペットの健康を守ることにも活用されており、監視や餌やりまで行うことも可能です。

位置情報管理

位置情報管理

IoTでの位置情報管理は、大量のヒトやモノの位置をまとめて管理することができます。
またリアルタイムでの位置の取得や、過去の履歴の保存なども行うことができます。位置情報の管理は室内外、どちらでも可能です。身近な例として、コロナウイルスが蔓延した現在では三密の回避にも使われており、施設内や観光地でも導入されています。例として温度や湿度、CO2濃度などの計測したデータを組み合わせることで、施設全体の混雑状況を可視化し三密を回避しています。
オフィスや工場などの屋内では、リアルタイムで人やモノの所在地をリアルタイムで確認することで業務効率に向上活用されています。室外では公共交通機関などでも導入されており、バスなどの場合は事故や災害の情報をリアルタイムで取得でき、利用者の利便性が向上しています。

施設管理

施設管理

IoTは施設管理にも積極的に導入されています。施設には様々な巡回検針、点検があり、各種機器の運転状況や数値などまで検査しなければならない対象物が多くあります。点検項目が多いことから、人為的なミスや作業漏れも発生しやすい環境であり、さらに施設は人手不足も深刻な課題です。IoT化することにより、業務を効率的に正確に進め、人材不足を解決することも可能になります。
また介護施設などでは、高齢者が徘徊することで事故のリスクがあります。このリスクをIoTで徘徊発生を早期に検知することで、トラブル発生を防ぐこともできます。大型の商業施設では温度や、湿度、CO2濃度といったデータを収集し、空調設備を調整することも可能です。IoTはこれからも様々な施設での活用が期待されています。

Case Study

身近なIoTの活用事例

IoTは専門的な分野から身近なものまで幅広く活用されています。
今回は中でも医療、建設、観光業界の事例をobnizの導入事例と合わせてご紹介します。
またこれらの業界は一例であり、様々な業界での導入がさらに進んでいます。

IoT × 医療業界

IoT × 医療業界

IoTは医療業界でIoMTという名称で知られています。内容そのものはIoTと同じであり、医療現場では機器や設備に導入されています。
医療業界ではIoTの導入により、遠隔から患者の診断、体調管理が可能となり、大きなメリットになっています。これにより、離れて暮らす家族の健康状態の確認や、遠隔診療のツールとして活用されています。obnizは現在医療業界へ導入されており、療養患者の心電図や心拍数等のバイタルデータを、遠隔から一括監視できる監視システムに導入されています。また、コロナウイルス監視対象者の療養ホテルでも利用されており、それを受けて複数の自治体でも導入され始めています。

IoT × 建設業界

IoT × 建設業界

現在建設業界では人材不足や、人件費の高騰が課題になっています。人材不足の背景には、業務上の安全性に関する不安が挙げられています。
また人材不足の現場では、作業効率の最適化によって時間や費用の削減を図ることも求められます。これらの課題解決のために建設業界でもIoTの導入が進んでいます。
IoTの導入により、遠隔からの現場確認と同時にプロジェクトの進捗や安全管理まで行うことができます。また建設現場はとても広く、人や資機材の位置情報の把握も効率化に繋がります。obnizは建設業界で導入が進んでおり、鹿島建設株式会社が建設現場で活用中の、リアルタイム現場管理システム『3D K-Field』に対し導入されています。
設置コスト・メンテナンスコストを削減、遠隔での監視・メンテナンスを容易に可能にするなど様々な効果をあげています。

IoT × 観光業界

IoT × 観光業界

IoTの導入は観光業界でも広がっており、観光客の利便性の向上に活用されています。
IoTの導入で顔認証を可能にし、ホテルの客室の解錠、飲食店や買い物での決済、観光地の優先入園などを自動化することが可能であり、今後ますますIoTの導入に期待が高まっています。また観光業で重要な課題として、交通の混雑状況や施設の混雑状況があります。これらはコロナウイルスの流行により、さらに密を意識した対策が必要となりました。
そんな中、obnizは『星野リゾート』の『3密回避システム』に採用されました。
このシステムで施設内の混雑状況を、スマートフォンでリアルタイムに確認することが可能になり、より安心して施設内を利用して頂けるようになりました。開発スケジュールの短さと導入対象施設の多さが課題のプロジェクトでしたが、柔軟な対応が可能なobnizを採用頂きました。

Technology

今後 期待される新技術

IoTの普及により、様々な業界での効率化や、品質の向上を実現することが可能となってきています。
そんな可能性にあふれたIoTですが、社会や身近な生活内で実現されていくためには、多くの技術が必要となってきます。
ここでは未来における、IoTの主要な技術についてご紹介します。

  • 5G

    5Gとは「5th Generation」の略称です。最近ではスマートフォンなどに用いられており、次世代通信規格の5世代目という意味になります。
    日本語では「第5世代移動通信システム」と表記され、2020年にサービスがスタートしています。5Gは、高速・大容量、低遅延、同時多数接続といった特徴を持っています。この特徴は単にスマートフォンなどの通信が速くなるというだけでなく、IoTをいま以上に進化させ、さらに普及させるための社会インフラとしての役割も期待されています。5Gの基地局が全国規模で作られ、その性能が十分に発揮されたときに、IoTさらにその価値を発揮すると期待されています。

  • LPWA

    LPWAとは「Low Power Wide Area」の略称です。従来よりも低消費電力で長距離のデータ通信を可能とする技術として注目されています。LPWAの種類は、大きく2つに分けられており、ライセンス不要のアンライセンスバンド(特定小電力無線)の通信方式と、ライセンスが必要なライセンスバンドがあります。
    アンライセンスバンドは主にノイズに強く長距離通信に適した周波数を使用しており、ライセンスバンドはスマートフォンなどで利用されているLTEをベースとしており、広域な通信エリアと省電力性能が特徴です。
    少ない電力で、長距離かつ広範囲の通信が可能なLPWAは、今後さらにIoT化をサポートしていく通信規格になっていくでしょう。

Service

オブナイズのIoTサービス

IoTの最適な導入には、様々は知識が必要なことから導入へのハードルが高く感じてしまいます。
そんな方はIoT導入をまるっとお任せできるobnizへお気軽にご相談ください。
IoTサービスのフルサポートから部分的な導入まで、数多くの実績があり、IoTのスペシャリストが、最適なソリューションをご提案致します。
また様々な業種・業界にも対応することが可能であり、スピーディで拡張性のある導入が可能です。
各業界ごとの業務効率化、コストの削減、人材不足、安全性の向上など様々な課題をIoTの導入で解決することができます。
課題の解決と共に、誰もが簡単に利用できるIoTソリューションを、obnizプラットフォームを用いて提供致します。

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